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シミに対するレーザー治療
当院ではロングパルスアレキサンドライトレーザー(米国Candela社 Gentle LASE)を使用しています。波長755nmのレーザー光はメラニンに特異的に反応し、メラニンを熱分解処理することによってシミを治療しようとするものです。メラニンを含む細胞や組織にも光エネルギーが吸収されるので、脱毛にも利用しています。ロングパルスアレキサンドライトレーザーには皮膚冷却装置が内蔵されており、レーザー照射直前に冷却剤が噴出し皮膚表面を冷却し、皮膚の保護および疼痛緩和の役割を果たします。
シミに対するレーザー治療を行う前に、レーザー治療が適切なシミなのか判断する必要があります。一口にシミといっても、老人性色素斑、肝斑、雀卵斑、両側性遅発性太田母斑様色素斑などの良性の皮膚疾患から、悪性黒色種や基底細胞種などの悪性腫瘍まで相談があります。悪性腫瘍にレーザー治療が適切でないことは言うまでもありませんが、肝斑もレーザー治療により色調が増悪することも知られています。つまり、皮膚科学の知識のもとでレーザー治療が行われるべきだと考えます。 シミに対するレーザー治療は即効性ではありません。破壊されたメラニンやメラニンを含む細胞はすぐに消失するのではなく、数ヶ月を要して皮膚からリンパ節へと運ばれてなくなっていきます。また1回のレーザー照射ですべてのメラニンおよびメラニンを含む細胞が破壊されるわけではないので、経過をみながら2回目、3回目の治療が必要となってきます。その場合、焦らずじっくり経過をみながら治療の時期を決めていくことも大切です。 レーザー治療後はアフターケアも必要です。サンスクリーン剤を正しく使用し、レーザー照射後の炎症後色素沈着を起こさないように注意します。また、ハイドロキノンやレチノイン酸、アスコルビン酸誘導体によるスキンキュアも併せて行うとより効果的です。
★ 選択的にメラニンのみに吸収されるので安全です
★ 照射野が大きいため、治療時間が短くてすみます。 ★ 痛みが少なく、治療後ケアーも簡単です。
施術前後の写真です
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